御影石一直線

稲村ガ崎の山の上です。
御影石を50枚、玄関まで一直線に敷きました。

「直線」って自然界ではまず見られない変わり者です。庭作りではたいていの場合、一直線とかまん丸とか正三角形とか、そういう「ちゃんとした」形にならないように、気をつけます。直線を使うときは、そこを際立たせたいときや、ものすごく明確なテーマを意図的に表現する場合でしょう。

私にとって今のところ最高の一直線といえば、ストックホルムの「森の火葬場」(アスプルンド設計)の、十字架に向かって真っ直ぐに延びる石畳です。シンプルなテーマですが、その効果は素晴らしく、人が作為的に作ったものを自然以上に素晴らしいと思ったのは、それが初めてかもしれません。「一直線」には、余計なものを削ぎ落とし、ひとつの感覚を研ぎすましていく力があるのだと思います。集中してより深い思索に誘ってくれる、考えるヒトのための形。

ところで!重機も車も上がれない150段の細い階段の上の現場に、この重い御影石を50枚も、どうやって運んだでしょうか!?・・・それは秘密です。笑