パティオ

初めてスペインを訪れたときに、最も衝撃を受けたのはパティオと呼ばれる中庭であった。
コルドバの町だったか、石壁・石畳の固い路地から入り口を入ると、そこには光の差し込む明るいパティオが現れる。手入れの行き届いた緑と色とりどりの花、水の音と賑やかなおしゃべりの声、時間をかけて楽しむ昼食のいい匂いがしてくる。堅牢な建物の中に外からはわからない別世界の楽園がいっぱい隠れている町の作りが、当時の私には驚きだった。

それ以来夢の空間を思い描くとき、噴水の水がきらきらと輝く楽園パティオがまず浮かんでくるのである。空想の中では緑は生き生きと溢れるように伸び、見たこともない花が開いてえも言われぬよい香りを放ち、鳥のさえずりと心地よい音楽が聞こえてくる。・・・もはや極楽浄土である(笑)。

そんなことを思い出しながら、今日は小さなパティオの植栽。