多肉植物

12月に入ってから真冬の寒さが続いている。
今日も嵐、冷たい風が吹き荒れて、色づいた落葉樹の葉を狂ったように吹き飛ばしている。

そんな中で微動だにしない小さな植物、この多肉ちゃんのまわりだけ違う時間が流れているようだ。一年中変わらない姿で、成長しているんだかかいないんだか。

ところが気がついたらいつのまにか可愛らしい花を咲かせていた。何も動いていないように見えて、一体どこにこんな美しいものを用意していたのだろうか。

回りの木々が季節ごとに目まぐるしく変化して、芽が出ただの花が咲いただの、大きくなったから切らなければだの、やれ虫がついたやれ水が足りないと騒がしいのを横目に、多肉ちゃんはひとり静かに時間を止めて、不思議な色気を漂わせている。