季節はずれのバラ

「デプレ・ア・フルール・ジョーヌ」いうオールドローズ。
この花が大好きで何年も前から鉢植えを手入れしているけれども、これがなかなか一筋縄ではいかないヤツで、いつもこちらが尽くしてばかり。
バラ図鑑なんかには、花のアップ写真ばかり出ているからわからないけれど、バラはその葉や茎や、枝の伸び方・花のつき方とかに、ものすごく個性がある。
まずこのバラはお行儀がよくない。想定外のところから想定外の方向に伸び、ほしいところに葉が出ない。なんとかまとめてやろうと手を出すと、一見華奢な細い枝にカギのような刺がいっぱいで、ものすごく痛い。もうやめた!と投げ出そうとしてふと見ると、小さなツボミがうつむき加減についていて、それがたまらなく可愛いのである。というわけでいつも完全に負けである。
冬に手入れができなくて、ちょっと遅い時期に剪定したら、5月に咲かなかった。やっぱりお前ってそういうやつだよなー、と思っていたら、今頃咲いている。すこし崩れる花形に淡く色が滲んで、柔らかなフルーティーな香りが漂う。なんか悔しいけど、あいかわらず美しい。