年の初めに

今年最初の現場は鎌倉小町で、廃墟ならぬ廃庭の竹切り・笹刈り・落ち葉掃除です。
立派な滝組と流れがあったはずの、今は竹薮と化した庭の、一面の笹を刈り、厚く降り積もった落ち葉を取ると、滝口やら護岸石やら、飛石やら階段やら、続々と見えてきました。
発掘調査をしているようなちょっとした興奮を味わいながら、徐々にもとの庭園の形がわかってくると、在りし日の美しかったであろう庭の様子が想像されます。
脇を流れる滑川の水音は、ゆく河の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず。。。といわんばかり。
折しも響いてきたお寺の鐘の音に、ふと目を上げると、
ずっとこの庭の盛衰を見てきたであろう仏像が、何かを語りかけているようです。
庭も人が作るもの。変化の中でさてどう対応していくのか。
重厚な時間が流れる、なかなかよい年の初めとなりました。