富士ボク石

6月に世界文化遺産に登録されてから、毎日のようにメディアを騒がせている富士山。
その富士山の石だと思うとありがたさも増すというものだ。

ボク石はいびつな形とボコボコの肌、ひとつひとついろんな顔を持っている。
思えば溶岩が固まったものだから、壮絶な過去があるわけだ。
富士山の大噴火、真っ赤に溶けてドロドロと流れ出た溶岩流は、あらゆる生命をのみ込んで死の大地となった。恐ろしいほどの静寂の中から、すこしづつ小さな生き物が動きだし、草が生え。。。

伸び始めた芝生の中にじっと座っているボク石は、ようやく自分の居場所を見つけたかのような穏やかな表情で、まわりの生き物たちの営みをじっと見守っている。
というような解釈もしたくなるというものだ。