
そばを歩いただけで、むせそうなほどのイチジクの香。
こんなに香がたちこめるとは、初めて知った。
甘いという一言では表現できない、不思議な気持ちにさせる香。
これはお隣の大きなイチジクの木。
たわわに実をつけた枝をこっちまで広げている。
その下で私は、誘惑するような香に包まれながら芝を貼っている。
葉脈が透き通る大きな葉っぱの陰から、
柔らかいぽってりとした実がのぞいている。
それが気になる。
アダムとイブの大昔からある、妖しい魅力の植物。
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