松食い虫

痛々しい大きな切り株は、去年伐採した松です。「まつくい」でした。

松食い虫(マツノザイセンチュウ・目に見えないほど小さいヤツです)は、マツノマダラカミキリにくっついてやってきてマツに侵入し、最終的には導管を塞いで水あげを不可能にします。だからマツは水枯れの症状で短期間に枯死するのだそうです(メカニズムは複雑で、原因はそれだけではないそうですが)。放置すれば枯死したマツの中でカミキリと線虫が生育・増殖し、周囲のマツも次々と感染するのです。「まつくい」は気づいたときにはもう遅い、おっかないやつです。

こちらのお宅には他にもマツの大木が数本あり、今日はそれらを守るべく、まずは感染しているかどうかの調査です。緑地管理会社の松保護士の方が枝の一部を持ち帰り、一日かけて線虫の有無を調査してくださいます。もし感染していれば、松枯れ防止の樹幹注入材を使用することになります。

大木になるまでには何十年・何百年かかるのに、まつくいでやられるのはあっという間です。
そして枯れ木を伐採して処理するには大変な労力が必要です。けれどもそうならないためにできることは、残念ながらやはり農薬漬けにすることしかないようです。

ここまでの大木は、もはやここのお宅だけのものではなく、町中の宝です。
まだ感染していないことを祈るばかりです。